Pride / Jun.04.2009
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2009年 06月 05日
いつもの時間に家を飛び出し
夜明けの高速道路に、クルマを滑り込ませた。
カーステレオからは、お気に入りのシンガーの、お気に入りのナンバー。
昂ぶっているボクの気持ちをなだめるかのように、やさしく、そっと鳴り続けている。
だけど、この日のボクには響いてこない。頭の中では、その日出逢いたいと願う
本流ヤマメとの対決シーンだけが、ずっとぐるぐると回っている。
嬉しいデジャブーを期待して・・。
6月の本流釣行。この時期は梅雨の入りと、鮎の放流・解禁を意識しながらの釣りになる。
ハッチも、日中のものから次第に遅い時間帯のものに移行しつつある時期だから
できるだけ早い時期に本流のトロフィーヤマメを手にしたいと願う、この時期の釣り。
ましてや、この日は久しぶりにkouさんとのマン・ツー・マン釣行なので
テンションも、期待も上がりっぱなしで現地に向かうというのも、自然の成り行きです。
約束の時間にkouさんと合流。日曜日に半日だけやってみた感触を伝え、瀬の区間から
釣りを始めます。この日のために用意したフライ、システムでガンガン瀬をひと流し。
・・・・・・異常ナシ。上に続くフラットからも、好ましい反応は返ってきません。
いい具合に曇っていた空も、青く、高くなってきたし、厳しい釣りを予感します。
その区間に見切りをつけ、ちょっと場所移動。ボクの頭の中で、何度もシュミレーションを
繰り返してきた流れに向かいます。時間的には、まだ少し早いかな?とも思いましたが
釣りをしながら、状況を判断してプランを修正するつもり。なによりも、その流れで
釣りたいという欲求にはどうにも勝てずに、流れに対峙しました。
瀬の本筋から少し離れたところにフライを浮かべる。流速が少し遅すぎるかな。次は
もう少し本筋に近づけて・・・。もうちょっと近づけようか。次は本筋に・・。そうやって
その日のヤマメが出てくる流れ、流速をリサーチしながら釣っていく。
そういう“ドリフト重視の釣り”こそが、この日のボクのイメージしていた釣り。
自己採点では100点満点のドリフトを何度も試した。それでも、そのタイミングで
思い通りにサカナを手にすることが出来なかった。いや・・・出るには出たのだけれど
肝心のところでラインブレイクしたり、手元まで寄せてバラシたりと、散々な結果。
なんとかイワナとニジマスを手に出来たものの、本命までの距離がなぜか遠い。
おそらくは、ハッチの絡み方がヤマメのスイッチを入れていないと判断し、昼食休憩。
数箇所の流れで時間調整をしてから、満を持しての第2Rの開始です。
今にも雨が落ちそうな感じの薄曇りの中、先ほどとは川の雰囲気も一変しています。
単発ながらライズも見られ、期待も高まります。慎重に流れを読んで、フライをキャスト。
ようやく本命のヤマメがイメージ通りにボクのフライを咥えてくれました。
しかし、なかなかあとが続かない。間違いなくここにはいるだろうと思われる流れからは
何の反応も返ってきません。今日はダメなのかなぁと流れを進みますが、振り返ってみると
先ほどボクが流した流れでkouさんのロッドが大きく曲がっています。しかも一度ではなく
二度も、三度も・・。
側につかせていただいて、その釣りを拝見するものの、流しどころやフライパターンは
ボクのものとはそう違っていない様子。これは、やっぱり・・・・・・ドリフトの差・・・。
ボク自身が100点満点だと思っていたドリフトも、kouさん、そしてヤマメの目からすると
70点、いや60点ぐらいだったのかもしれない。距離にして、あと数十cm流せるかどうかの
違いで、こうまで結果が変わってくるものなのかと、改めて気づかされました。衝撃です。
順調にロッドを曲げつづけるkouさんに対して、四苦八苦しながらなんとかサカナを
手にするボク。「アンタのドリフトはまだまだ甘いよ!」と本流ヤマメにダメ出しされ
プライドを傷つけられたけれど、この釣り方に対するモチベーションがいっそう
高くなっていくのを実感しました。
『思い通りに投げて、自然に流す』
そんなフライフィッシングの基本であり究極をキチンとマスターできるように
また川に出掛けよう!
帰り道に聴いた、お気に入りのシンガーの、お気に入りのナンバーが
ちょっとだけ切なく、胸に響きました。
夜明けの高速道路に、クルマを滑り込ませた。
カーステレオからは、お気に入りのシンガーの、お気に入りのナンバー。
昂ぶっているボクの気持ちをなだめるかのように、やさしく、そっと鳴り続けている。
だけど、この日のボクには響いてこない。頭の中では、その日出逢いたいと願う
本流ヤマメとの対決シーンだけが、ずっとぐるぐると回っている。
嬉しいデジャブーを期待して・・。
6月の本流釣行。この時期は梅雨の入りと、鮎の放流・解禁を意識しながらの釣りになる。
ハッチも、日中のものから次第に遅い時間帯のものに移行しつつある時期だから
できるだけ早い時期に本流のトロフィーヤマメを手にしたいと願う、この時期の釣り。
ましてや、この日は久しぶりにkouさんとのマン・ツー・マン釣行なので
テンションも、期待も上がりっぱなしで現地に向かうというのも、自然の成り行きです。
約束の時間にkouさんと合流。日曜日に半日だけやってみた感触を伝え、瀬の区間から
釣りを始めます。この日のために用意したフライ、システムでガンガン瀬をひと流し。
・・・・・・異常ナシ。上に続くフラットからも、好ましい反応は返ってきません。
いい具合に曇っていた空も、青く、高くなってきたし、厳しい釣りを予感します。
その区間に見切りをつけ、ちょっと場所移動。ボクの頭の中で、何度もシュミレーションを
繰り返してきた流れに向かいます。時間的には、まだ少し早いかな?とも思いましたが
釣りをしながら、状況を判断してプランを修正するつもり。なによりも、その流れで
釣りたいという欲求にはどうにも勝てずに、流れに対峙しました。
瀬の本筋から少し離れたところにフライを浮かべる。流速が少し遅すぎるかな。次は
もう少し本筋に近づけて・・・。もうちょっと近づけようか。次は本筋に・・。そうやって
その日のヤマメが出てくる流れ、流速をリサーチしながら釣っていく。
そういう“ドリフト重視の釣り”こそが、この日のボクのイメージしていた釣り。
自己採点では100点満点のドリフトを何度も試した。それでも、そのタイミングで
思い通りにサカナを手にすることが出来なかった。いや・・・出るには出たのだけれど
肝心のところでラインブレイクしたり、手元まで寄せてバラシたりと、散々な結果。
なんとかイワナとニジマスを手に出来たものの、本命までの距離がなぜか遠い。
おそらくは、ハッチの絡み方がヤマメのスイッチを入れていないと判断し、昼食休憩。
数箇所の流れで時間調整をしてから、満を持しての第2Rの開始です。
今にも雨が落ちそうな感じの薄曇りの中、先ほどとは川の雰囲気も一変しています。
単発ながらライズも見られ、期待も高まります。慎重に流れを読んで、フライをキャスト。
ようやく本命のヤマメがイメージ通りにボクのフライを咥えてくれました。
しかし、なかなかあとが続かない。間違いなくここにはいるだろうと思われる流れからは
何の反応も返ってきません。今日はダメなのかなぁと流れを進みますが、振り返ってみると
先ほどボクが流した流れでkouさんのロッドが大きく曲がっています。しかも一度ではなく
二度も、三度も・・。
側につかせていただいて、その釣りを拝見するものの、流しどころやフライパターンは
ボクのものとはそう違っていない様子。これは、やっぱり・・・・・・ドリフトの差・・・。
ボク自身が100点満点だと思っていたドリフトも、kouさん、そしてヤマメの目からすると
70点、いや60点ぐらいだったのかもしれない。距離にして、あと数十cm流せるかどうかの
違いで、こうまで結果が変わってくるものなのかと、改めて気づかされました。衝撃です。
順調にロッドを曲げつづけるkouさんに対して、四苦八苦しながらなんとかサカナを
手にするボク。「アンタのドリフトはまだまだ甘いよ!」と本流ヤマメにダメ出しされ
プライドを傷つけられたけれど、この釣り方に対するモチベーションがいっそう
高くなっていくのを実感しました。
『思い通りに投げて、自然に流す』
そんなフライフィッシングの基本であり究極をキチンとマスターできるように
また川に出掛けよう!
帰り道に聴いた、お気に入りのシンガーの、お気に入りのナンバーが
ちょっとだけ切なく、胸に響きました。
by ita-gon
| 2009-06-05 22:20
| # Fishing Report