Day Dream ♪ / May.04&08.2009
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2009年 05月 12日
“Xデー”。
なんとも魅力的な響き。
色々な“Xデー”があるけれど、目下のところボクが待ち焦がれている“Xデー”は
大型の水生昆虫がハッチを始め、年を越したヤマメが日中にドライフライに出始めるとき。
そんな時を、今か今かと待っている。
川の水量も安定し、小型のカゲロウ類もひと段落した感じのGW前。そろそろ“Xデー”の
到来を予感します。この冬の降雪量やその後の雨の降りかた、気温・水温、そして水量の
推移などなど、“Xデー”を予測する要素はたくさんあるけれど、実際に水辺に立って
川を感じることこそが、いちばん確かな予想材料となるのは、間違いありません。
だから、チャンスがあればどんどん川に出かけます。
仕事or家族サービスのハズだったGW。一日だけポッカリ予定が空いたから、迷うことなく
川へと向かいます。この日は朝イチから、GW期間限定で川の住人となっている友人と
合流します。そういえば・・・、並んで一緒にロッドを振るのが初めてでした^^。
数箇所ポイントを廻るけど、反応はとってもシビア。安定したライズの実績がある場所では
チビッコが石投げに興じているし・・。オネガイ、川を埋めないでぇ~。
お昼頃入った定番のポイントで、ちょっとシビアなライズと対峙する。友人が送り込んだ
フライに水飛沫が上がり、友人の顔にも安堵の笑みが広がった。よ~し、次はボクの番だ。
比較的短い周期でライズしている一尾に狙いを定め、小さめに巻いたフライを送り込む。
・・・よしっ、出た!噛み殺そうとしても、ボクの口元からも笑みがこぼれた。
ふと上の瀬を見ると、大型のメイフライの姿も見える。マダラだ。しかし、それを喰っている
ライズが見当たらない。“Xデー”の到来はもう少し先なのかな。でも、間違いなくその時が
もう間近に迫ってきていることを実感しました。それだけで、充分。
後が続かないから相談の結果、少々後ろ髪を引かれつつも蒲田に向かうことにしました。
なんだか久し振りとなる蒲田に、ちょっとくすぐったい気持ちも湧いてきます。例年よりも
水が少ない蒲田でしたが、それ以上に驚いたのが人の少なさ。雪シロが出ているときなら
いざ知らず、GW中&平水なのに・・・。シメシメと思いながら大振りなフライのまま流れを
打っていくが、やっぱりそこは蒲田川。それなりのハリじゃないと反応が出てくれません。
ティペットを少し細くし、フライも交換。虫っ気がありそうな流れに狙いを変え、ちょっと
ご機嫌伺い。小さな飛沫とともにフライが消えました。蒲田らしい美麗なヤマメとの再会に
胸をなでおろし、GWの釣りを終了しました。
---------------------------------------------------
残りのGWは、すべて仕事。その合間に少々ハリを巻き足します。“Xデー”はきっと
そう遠くはない筈ですから、タイイングにも自然に力が入ります。#12~16のマダラ系、
#14、16のヒラタ系、そして#16のカディス系と、フライのバリエーションも弾数も
揃え、次回釣行へのモチベーションを上げて、GWを過ごしました。
---------------------------------------------------
少し雨が降って、増水した後の本流行。この日は朝からやる気マンマンで川に向かいます。
ボクの思惑の中では『増水=リセット』、『水の引き際=高活性』、そして『Xデー』。
しかも、この日はいつもお世話になっている、kouさんとの釣り。気合が入らないワケが
ありません。その気合が空回りしないように・・・ガンバリマス!!
合流の時間までまだしばらくあるので、下流のポイント探索。水の引き際と思われましたが
まだそれほど引いていない様子。それでも、大きなプールの流れ出し付近ではライズも
見られます。ニヤけた顔のまま、上流へ移動。待ち合わせの場所でkouさんと合流し
その日の釣りを始めました。
実績のあるフラットでロッドを振りますが、沈黙のまま・・。水量はちょうど良い感じですが
水の色がどこか悪い。早々に見切りをつけて、ちょっと場所移動。次のポイントでも
プールやフラットは静かなままです。こんな時、ボクなら“ジッと我慢の子”なんですが
そこは経験豊富なkouさん。kouさんのアドバイスにしたがって、フラットに続く下流の瀬を
やってみると、流れの中から待望の水飛沫が上がりました。
こうなれば・・・先日目にしたマダラのハッチに期待です。マダラの出そうな流れに移動し
水面観察。水深のあるプールやフラットは相変わらずの沈黙なのですが、浅く広がった
流れではちらほらライズも目に付きます。射程範囲までそ~っと近づいて、ライズを観察。
大きなマダラカゲロウがポコッと浮いて、次の瞬間飛沫とともに消えた。きた、きた、きた!
#14のマダラパターンを結んで、そっと投げ入れる。先ほど飛沫の上がった地点で
再び飛沫が上がった。気持ちのいいローリングファイトののち、上がってきたのは
とっても逢いたかった、銀ピカの年越しヤマメ。もう、最高です!!
リリースして上の流れに目をやると、いくつものライズリングが広がっている。対岸にいた
kouさんのロッドも曲がっている。ボクも負けじと、ロッドを曲げる。一尾手にするごとに
どんどん目尻も下がっていくのがわかります。ひと区間終えた頃には、ニコニコ顔が
ふたつありました。まさに『白昼の夢』。これぞ『Xデー』。
もうひと区間、ニコニコ顔で釣りを楽しんだけど、この日はマダラのハッチだけがサカナを
狂わせたようだ。夕方に近づくにつれ、徐々に反応も薄くなり、厳しい時間に逆戻りした。
本調子まではもうちょっと間がありそうだ。
きっと次回釣行こそ『Xデー』(のハズ・・・)。そう強く信じて、ボクはロッドをたたんだ。
なんとも魅力的な響き。
色々な“Xデー”があるけれど、目下のところボクが待ち焦がれている“Xデー”は
大型の水生昆虫がハッチを始め、年を越したヤマメが日中にドライフライに出始めるとき。
そんな時を、今か今かと待っている。
川の水量も安定し、小型のカゲロウ類もひと段落した感じのGW前。そろそろ“Xデー”の
到来を予感します。この冬の降雪量やその後の雨の降りかた、気温・水温、そして水量の
推移などなど、“Xデー”を予測する要素はたくさんあるけれど、実際に水辺に立って
川を感じることこそが、いちばん確かな予想材料となるのは、間違いありません。
だから、チャンスがあればどんどん川に出かけます。
仕事or家族サービスのハズだったGW。一日だけポッカリ予定が空いたから、迷うことなく
川へと向かいます。この日は朝イチから、GW期間限定で川の住人となっている友人と
合流します。そういえば・・・、並んで一緒にロッドを振るのが初めてでした^^。
数箇所ポイントを廻るけど、反応はとってもシビア。安定したライズの実績がある場所では
チビッコが石投げに興じているし・・。オネガイ、川を埋めないでぇ~。
お昼頃入った定番のポイントで、ちょっとシビアなライズと対峙する。友人が送り込んだ
フライに水飛沫が上がり、友人の顔にも安堵の笑みが広がった。よ~し、次はボクの番だ。
比較的短い周期でライズしている一尾に狙いを定め、小さめに巻いたフライを送り込む。
・・・よしっ、出た!噛み殺そうとしても、ボクの口元からも笑みがこぼれた。
ふと上の瀬を見ると、大型のメイフライの姿も見える。マダラだ。しかし、それを喰っている
ライズが見当たらない。“Xデー”の到来はもう少し先なのかな。でも、間違いなくその時が
もう間近に迫ってきていることを実感しました。それだけで、充分。
後が続かないから相談の結果、少々後ろ髪を引かれつつも蒲田に向かうことにしました。
なんだか久し振りとなる蒲田に、ちょっとくすぐったい気持ちも湧いてきます。例年よりも
水が少ない蒲田でしたが、それ以上に驚いたのが人の少なさ。雪シロが出ているときなら
いざ知らず、GW中&平水なのに・・・。シメシメと思いながら大振りなフライのまま流れを
打っていくが、やっぱりそこは蒲田川。それなりのハリじゃないと反応が出てくれません。
ティペットを少し細くし、フライも交換。虫っ気がありそうな流れに狙いを変え、ちょっと
ご機嫌伺い。小さな飛沫とともにフライが消えました。蒲田らしい美麗なヤマメとの再会に
胸をなでおろし、GWの釣りを終了しました。
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残りのGWは、すべて仕事。その合間に少々ハリを巻き足します。“Xデー”はきっと
そう遠くはない筈ですから、タイイングにも自然に力が入ります。#12~16のマダラ系、
#14、16のヒラタ系、そして#16のカディス系と、フライのバリエーションも弾数も
揃え、次回釣行へのモチベーションを上げて、GWを過ごしました。
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少し雨が降って、増水した後の本流行。この日は朝からやる気マンマンで川に向かいます。
ボクの思惑の中では『増水=リセット』、『水の引き際=高活性』、そして『Xデー』。
しかも、この日はいつもお世話になっている、kouさんとの釣り。気合が入らないワケが
ありません。その気合が空回りしないように・・・ガンバリマス!!
合流の時間までまだしばらくあるので、下流のポイント探索。水の引き際と思われましたが
まだそれほど引いていない様子。それでも、大きなプールの流れ出し付近ではライズも
見られます。ニヤけた顔のまま、上流へ移動。待ち合わせの場所でkouさんと合流し
その日の釣りを始めました。
実績のあるフラットでロッドを振りますが、沈黙のまま・・。水量はちょうど良い感じですが
水の色がどこか悪い。早々に見切りをつけて、ちょっと場所移動。次のポイントでも
プールやフラットは静かなままです。こんな時、ボクなら“ジッと我慢の子”なんですが
そこは経験豊富なkouさん。kouさんのアドバイスにしたがって、フラットに続く下流の瀬を
やってみると、流れの中から待望の水飛沫が上がりました。
こうなれば・・・先日目にしたマダラのハッチに期待です。マダラの出そうな流れに移動し
水面観察。水深のあるプールやフラットは相変わらずの沈黙なのですが、浅く広がった
流れではちらほらライズも目に付きます。射程範囲までそ~っと近づいて、ライズを観察。
大きなマダラカゲロウがポコッと浮いて、次の瞬間飛沫とともに消えた。きた、きた、きた!
#14のマダラパターンを結んで、そっと投げ入れる。先ほど飛沫の上がった地点で
再び飛沫が上がった。気持ちのいいローリングファイトののち、上がってきたのは
とっても逢いたかった、銀ピカの年越しヤマメ。もう、最高です!!
リリースして上の流れに目をやると、いくつものライズリングが広がっている。対岸にいた
kouさんのロッドも曲がっている。ボクも負けじと、ロッドを曲げる。一尾手にするごとに
どんどん目尻も下がっていくのがわかります。ひと区間終えた頃には、ニコニコ顔が
ふたつありました。まさに『白昼の夢』。これぞ『Xデー』。
もうひと区間、ニコニコ顔で釣りを楽しんだけど、この日はマダラのハッチだけがサカナを
狂わせたようだ。夕方に近づくにつれ、徐々に反応も薄くなり、厳しい時間に逆戻りした。
本調子まではもうちょっと間がありそうだ。
きっと次回釣行こそ『Xデー』(のハズ・・・)。そう強く信じて、ボクはロッドをたたんだ。
by ita-gon
| 2009-05-12 23:05
| # Fishing Report