Study of ants
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2007年 08月 07日
先日までの釣行でかなり良い思いをさせてくれた羽アリパターン。
良い釣りが出来るとつい深く掘り下げてみたくなるというのも僕の性格。
大学(農学部)時代に使っていた原色昆虫図鑑やら昆虫学の
教科書などを引っ張り出して、アリについてちょいとお勉強をしてみました。
色々と調べてみると・・・
俗に言う羽アリとは、交尾する前の若いオスとメスのアリのことで、
交尾のシーズンになると巣から這い出して飛び回るそうです。普段見かける
地を這うアリは働きアリ。性別的にはメスらしいのですが、生殖器官が充分に
発達しておらず、卵を産めないメスアリのようです。雨の前後の湿度が高い
午後に一斉に巣を飛び出し、種の繁栄のために交尾を行う羽アリ。命を繋いだ
オスアリはその短い生涯を終え、土に還ります。一方のメスアリは地面に降り、
自らの脚で羽根を落として、長い地中生活に入ります。そして新たな地中の巣で
卵を孵し、コロニーを作る。このとき、卵の栄養状態を自らで調整し、働きアリと
種を繋ぐオスアリ、メスアリの割合をコントロールするというスゴイことをしている
そうです。何冊かの本を読み返してみて、初めて知ったアリの真実。いやぁ~、
自然の営みというのは本当にスゴイものですねぇ。
僕なりに地元の渓でこれまでに何度か体験してきた羽アリの釣り。川原の石に
羽アリの姿が見える午後には、イワナの大釣りが期待出来る楽しい時機。ライズは
岸際から近くで起こるし、イブニングよりもずっと早めの明るい時間帯からライズも
始まる。流れの弱い浅い岸際でもライズが起こるから、いつもよりも5歩ほど下がった
ポジションから毛鉤を落とす。フライを流さずに浮かべておくだけでザッツOK。
これまでは陽射しで温まった石にアリたちが集まり、その集まったアリが風や何かの
拍子に水に落ちてサカナに喰われているのかと思っていましたが、交尾し寿命を
全うしたオスアリが流れてくるのだと今回初めて知って、渓魚にとっては偶発的に
流れてくるテレストよりも、大量にまとまって起きる羽アリの流下は、期間限定ながらも、
重要で確実な餌になっているのではないかと思います。そしてこれまでいつも不思議に
思っていたのが、喰われているアリのサイズについて。大小の羽アリが川原で見られる
のに、喰われているのは圧倒的に小さな羽アリ。これについても、サイズが大きなものは
メスアリで、流下の主体となるオスアリは随分小さいということを知って、納得できました。
そんな僕のフライングアントのパターンは極々単純。以前、浮いている羽アリを観察して
気付いたのですが、アリの浮き方には法則性が無くて、かなり色んな浮き方をしている。
ただし大きな羽があるからなのか、サーフェースフィルムを破って浮いているもの
(俗に言う半沈ってヤツですね)はあまり見られず、シルエットがマチマチだということ。
そんなことなどから現在のフライに至っています。カーブシャンクの#14、16に巻いた
パラシュート。ボディーはポストの前後にだけ施し、黒のダビング材でコロッと太目に巻く。
ボディーの長さは通常の#20~24くらいの長さで実際流れている羽アリ(オスアリ)にも
マッチするし、フックが大き目だから掛かり易くてバレにくい。使うハックルはタンに染めた
グリズリーが一番それっぽくなるのですが、無ければグリズリーでもライトダンでもOK。
いつ羽アリの流下に出遭っても大丈夫なように、BOXに数本忍ばせてあります♪
良い釣りが出来るとつい深く掘り下げてみたくなるというのも僕の性格。
大学(農学部)時代に使っていた原色昆虫図鑑やら昆虫学の
教科書などを引っ張り出して、アリについてちょいとお勉強をしてみました。
色々と調べてみると・・・
俗に言う羽アリとは、交尾する前の若いオスとメスのアリのことで、
交尾のシーズンになると巣から這い出して飛び回るそうです。普段見かける
地を這うアリは働きアリ。性別的にはメスらしいのですが、生殖器官が充分に
発達しておらず、卵を産めないメスアリのようです。雨の前後の湿度が高い
午後に一斉に巣を飛び出し、種の繁栄のために交尾を行う羽アリ。命を繋いだ
オスアリはその短い生涯を終え、土に還ります。一方のメスアリは地面に降り、
自らの脚で羽根を落として、長い地中生活に入ります。そして新たな地中の巣で
卵を孵し、コロニーを作る。このとき、卵の栄養状態を自らで調整し、働きアリと
種を繋ぐオスアリ、メスアリの割合をコントロールするというスゴイことをしている
そうです。何冊かの本を読み返してみて、初めて知ったアリの真実。いやぁ~、
自然の営みというのは本当にスゴイものですねぇ。
僕なりに地元の渓でこれまでに何度か体験してきた羽アリの釣り。川原の石に
羽アリの姿が見える午後には、イワナの大釣りが期待出来る楽しい時機。ライズは
岸際から近くで起こるし、イブニングよりもずっと早めの明るい時間帯からライズも
始まる。流れの弱い浅い岸際でもライズが起こるから、いつもよりも5歩ほど下がった
ポジションから毛鉤を落とす。フライを流さずに浮かべておくだけでザッツOK。
これまでは陽射しで温まった石にアリたちが集まり、その集まったアリが風や何かの
拍子に水に落ちてサカナに喰われているのかと思っていましたが、交尾し寿命を
全うしたオスアリが流れてくるのだと今回初めて知って、渓魚にとっては偶発的に
流れてくるテレストよりも、大量にまとまって起きる羽アリの流下は、期間限定ながらも、
重要で確実な餌になっているのではないかと思います。そしてこれまでいつも不思議に
思っていたのが、喰われているアリのサイズについて。大小の羽アリが川原で見られる
のに、喰われているのは圧倒的に小さな羽アリ。これについても、サイズが大きなものは
メスアリで、流下の主体となるオスアリは随分小さいということを知って、納得できました。
そんな僕のフライングアントのパターンは極々単純。以前、浮いている羽アリを観察して
気付いたのですが、アリの浮き方には法則性が無くて、かなり色んな浮き方をしている。
ただし大きな羽があるからなのか、サーフェースフィルムを破って浮いているもの
(俗に言う半沈ってヤツですね)はあまり見られず、シルエットがマチマチだということ。
そんなことなどから現在のフライに至っています。カーブシャンクの#14、16に巻いた
パラシュート。ボディーはポストの前後にだけ施し、黒のダビング材でコロッと太目に巻く。
ボディーの長さは通常の#20~24くらいの長さで実際流れている羽アリ(オスアリ)にも
マッチするし、フックが大き目だから掛かり易くてバレにくい。使うハックルはタンに染めた
グリズリーが一番それっぽくなるのですが、無ければグリズリーでもライトダンでもOK。
いつ羽アリの流下に出遭っても大丈夫なように、BOXに数本忍ばせてあります♪
by ita-gon
| 2007-08-07 21:32
| # 日々想々