under the new moon / May.13.2010
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2010年 05月 14日
先ほどまで冷たく静かに流れていた川から
綿毛のようなムシがポコッと浮き上がって、大空に舞い上がった。
その数はどんどん、どんどん増えていく。
すると、静かに流れていた川の水面が、いきなり破裂する。
お待ちかねのライズタイムが始まった。
この日は大潮。海釣りではないから潮周りなんてあまり関係ないのかもしれないが
以前からこの時期の大潮の日は、なんとなくハッチが多いような気がしている。
人間だって潮の満ち引きで生まれてくるのだから、もっと小さな虫にとっては
ボクたち人間以上に月の力の影響を大きく受けているのかもしれない。
だから、そんな日はできるかぎり川に立ちたいんです。
今回の休みも、もちろん本流へGo!といきたかったのですが・・・
気まぐれな前線に翻弄されて、目指す本流はまたまた増水中。
しかも夜通し降り続いた雨により、近場の川はすべてアウト。
なんだかなぁ・・・。
いつもお世話になっているkouさんが、その日は里川でコカゲのライズゲームを
楽しんでくると仰っていたのを思い出し、分水嶺を越えてお邪魔することにしました。
移動中にそのことをメールでお知らせし、数時間後に無事合流。5月とは思えない寒さに
一抹の不安も覚えましたが、道中数箇所で覗いた川の様子は良い感じ。
「今日は寒いから、ハッチもちょっと遅れるかもね」とkouさん。
水温を計ると10℃ちょうど。ちょっぴり冷たい気もするが、底石の状態からは
安定して水が流れていることが容易に想像できた。梅花藻もいい感じだ。
コカゲロウが出そうなフラットな流れに移動し、しばし待機。
すると、kouさんの予言した時間通りに、川は生命感で満ち溢れた。
まずは、ガガンボにシロハラが流れ始めた。C.D.C.で巻いたパターンを流してみるけど
イマイチ反応が悪い。実際に流れている虫よりも、ひと回り小さなものを試してもダメ。
ならばと水面に張り付くタイプを・・・コレもダメだ。ドリフトか?いや、パターンか?
もどかしくも、楽しい時間が過ぎていきました。
ハッチしているシロハラのサイズは#16くらい。#20まで試してみたけれど、直前で
Uターンするサカナが頻出。これはやっぱりフライパターンだな。ドリフトがダメなら
見にも来ないはずだし、キャスティングで驚かせたのならライズも止んでいるはずだ。
できるだけ華奢に巻いたダンパターンに結び変え、ウィングにだけ粉を擦り込む。
ライズするタイミングを見計らって、上手からそっと送り込んだ。
一瞬の間があって、フライが水面から消えた。手首を軽く返してアワセをいれると
小気味の良いローリング&ダッシュ。数回走られて、ようやくネットに滑り込んだ。
えさをたらふく食べているためか、とてもマッチョなアマゴ。
待望の1尾までは少し遠回りをしたけれど、これでなんとなくパターンが見えた。
水面を観察し、タイミングを計ってフライを流す。キャストにドリフト、フライパターンに
タイミング。それらすべてがうまく噛み合って、はじめて結果が出る。そのうちどれか
ひとつでも欠けたなら、まるで相手にしてくれない。なんとも難しく、面白い釣り。
やはり大潮が関係していたのだろうか。時が経つにつれ、ハッチの種類が変わっていく。
ガガンボにシロハラ、フタバに中型マダラ、カディス、ヒラタ。そして、とどめのモンカゲ。
その量たるや“スーパー”と呼んでも差し支えないくらい、激しいものだった。
こんな日に川に立てた幸せを素直に喜びつつ、ボクはロッドを振り続けた。
目まぐるしく変わるハッチに翻弄され続け、楽しく忙しい一日だった。
そして、今日は新月。もっとすごいハッチが起こっているかも・・・。
綿毛のようなムシがポコッと浮き上がって、大空に舞い上がった。
その数はどんどん、どんどん増えていく。
すると、静かに流れていた川の水面が、いきなり破裂する。
お待ちかねのライズタイムが始まった。
この日は大潮。海釣りではないから潮周りなんてあまり関係ないのかもしれないが
以前からこの時期の大潮の日は、なんとなくハッチが多いような気がしている。
人間だって潮の満ち引きで生まれてくるのだから、もっと小さな虫にとっては
ボクたち人間以上に月の力の影響を大きく受けているのかもしれない。
だから、そんな日はできるかぎり川に立ちたいんです。
今回の休みも、もちろん本流へGo!といきたかったのですが・・・
気まぐれな前線に翻弄されて、目指す本流はまたまた増水中。
しかも夜通し降り続いた雨により、近場の川はすべてアウト。
なんだかなぁ・・・。
いつもお世話になっているkouさんが、その日は里川でコカゲのライズゲームを
楽しんでくると仰っていたのを思い出し、分水嶺を越えてお邪魔することにしました。
移動中にそのことをメールでお知らせし、数時間後に無事合流。5月とは思えない寒さに
一抹の不安も覚えましたが、道中数箇所で覗いた川の様子は良い感じ。
「今日は寒いから、ハッチもちょっと遅れるかもね」とkouさん。
水温を計ると10℃ちょうど。ちょっぴり冷たい気もするが、底石の状態からは
安定して水が流れていることが容易に想像できた。梅花藻もいい感じだ。
コカゲロウが出そうなフラットな流れに移動し、しばし待機。
すると、kouさんの予言した時間通りに、川は生命感で満ち溢れた。
まずは、ガガンボにシロハラが流れ始めた。C.D.C.で巻いたパターンを流してみるけど
イマイチ反応が悪い。実際に流れている虫よりも、ひと回り小さなものを試してもダメ。
ならばと水面に張り付くタイプを・・・コレもダメだ。ドリフトか?いや、パターンか?
もどかしくも、楽しい時間が過ぎていきました。
ハッチしているシロハラのサイズは#16くらい。#20まで試してみたけれど、直前で
Uターンするサカナが頻出。これはやっぱりフライパターンだな。ドリフトがダメなら
見にも来ないはずだし、キャスティングで驚かせたのならライズも止んでいるはずだ。
できるだけ華奢に巻いたダンパターンに結び変え、ウィングにだけ粉を擦り込む。
ライズするタイミングを見計らって、上手からそっと送り込んだ。
一瞬の間があって、フライが水面から消えた。手首を軽く返してアワセをいれると
小気味の良いローリング&ダッシュ。数回走られて、ようやくネットに滑り込んだ。
えさをたらふく食べているためか、とてもマッチョなアマゴ。
待望の1尾までは少し遠回りをしたけれど、これでなんとなくパターンが見えた。
水面を観察し、タイミングを計ってフライを流す。キャストにドリフト、フライパターンに
タイミング。それらすべてがうまく噛み合って、はじめて結果が出る。そのうちどれか
ひとつでも欠けたなら、まるで相手にしてくれない。なんとも難しく、面白い釣り。
やはり大潮が関係していたのだろうか。時が経つにつれ、ハッチの種類が変わっていく。
ガガンボにシロハラ、フタバに中型マダラ、カディス、ヒラタ。そして、とどめのモンカゲ。
その量たるや“スーパー”と呼んでも差し支えないくらい、激しいものだった。
こんな日に川に立てた幸せを素直に喜びつつ、ボクはロッドを振り続けた。
目まぐるしく変わるハッチに翻弄され続け、楽しく忙しい一日だった。
そして、今日は新月。もっとすごいハッチが起こっているかも・・・。
by ita-gon
| 2010-05-14 19:48
| # Fishing Report