Repeated a spring / Apr.26.2010
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2010年 04月 27日
GW前、最後の休日。
といっても、もちろん今年のGWもボクは仕事だから
何がどうだというワケでもないけれど・・。
春らしい陽気に誘われるままに、やっぱり川に出かけてきました。
前回、手も足も出なかった本流での釣り。今回こそは・・・。
今年は季節の進み方がおかしくて、陸上では季節が少し進んでいるのに、水中は
遅れている、そんな印象です。おそらく、気候の変動が激しくて2月末から断続的に
雪シロが入って低水温が続き、積算温度がまだ低くてハッチが遅れているのでは?
そんな風に感じています。
例年だと今頃は少し大きな虫たちが出始めているころなのですが、今年はいまだ
姿見ず。小型のガガンボにフタバ、ミッジがメインの釣りばかり。だから、ツラい・・。
けれども良い季節までじっと待てないのも釣り人の性。だからやっぱり行っちゃいます。
いつもの時間に家を出て、快調にクルマを走らせる。先日、ようやく夏タイヤに
交換したため、足取りも気分も軽い。ちょっと前までは殺風景だった道中の景色も
いつのまにか色とりどりの花がほころびはじめていて、眼を楽しませてくれる。
そんなわくわく気分のまま、最初のポイントに到着。川を覗くと・・・
まだ増水が治まっていないようだ。まぁまぁ、これも想定の範囲内。次に行くとしよう!
この日は単独の釣行だから、いくつかのプランを練ってきた。独りで釣りを楽しむ場合
ついポイントの見切りが悪くなってしまうのが、ボクの性質。良かったときの記憶に
引っ張られ、長くてツラい時間を過ごしてしまう、そんなことが間々あります。
そうならないためにも、この日はいくつもの腹案を準備して釣りに臨みました。
いくつかのポイントを見てまわり、まずは状況判断。サカナが上ずっている様子はなく
当然ライズも見当たらない。川原の水溜りを覗いても、ユスリカやガガンボといった
小さな虫しか見当たらない。やはり、期待していた大がかりなハッチは起こりにくそうな
状況のようです。
ちょっと考えて、コカゲやミッジが安定して出そうな流れに移動しました。
ゆっくりと準備を進めながらも、眼だけは水面をせわしなく追いかけます。
すると視界の端でパシャッ!よし、よし。急いでフライを結び、水際までそっと近寄る。
流れの手前の筋では安定してライズが続いている。いただき~とラインを伸ばすと
2箇所もガイドを通し忘れている。注意力が散漫だと、こういうもんですね。
ライズは安定しているようだったから、今度は確実にラインを通し、再び準備OK。
慎重に・・、丁寧に・・、とつぶやき、そっとプレゼン。・・・ほらっ、出たっ!あっ!?
ファーストコンタクトは、見事なアワセ切れ。小さなフライを使うため、ティペットも
細いものをチョイスしていたことをすっかり忘れておりました。
気を取り直して、次のライズを探します。今度は、少し上手の流芯あたり。
先ほどと同じ#22のスペントパターンを結んで、いざ勝負。今度は軽めのアワセも
バッチリ決まって、小ぶりながらもグッドファイターがネットに滑り込みました。
ストマックはガガンボにミッジピューパ、シャック。そして、カミキリやテレストの類。
ここでも季節感の狂いを感じさせるものでしたが、ライズはまだまだ続いています。
黄色くて、ちっちゃくて、水面にペタッと浮くタイプのフライが、今日は良さそうです。
時折、サクラの花びらが流れてくる、スカムライン。その中筋で良いライズを発見。
風を考慮に入れながら、じりじりとポジションをチェンジ。どうやら、たまに吹く風で
水面がさざめくときにライズが集中するようだ。次の風を待って・・・今だ!
サクラの花びらの隊列にくわわったボクのフライが、水飛沫とともに消える。
ラインハンドを引くのと同時に、軽くロッドを立てた。ゴトゴトと手元に伝わってくる
ファイトの重量感から、すぐに良型だと判った。足元を確認しながら、少しずつ
間合いを詰める。なにせ、#22に9Xのシステムだから、ムリはできない。
これが盛期ならフライも大きく、ティペットもそれなりに太いのに・・そう思ってみても
しかたがない。今はこのサカナをなんとかキャッチしなくては・・。
キンキンと糸が鳴り、何度も走られる。そのたびに、もう切れちゃうとハラハラしながら
ファイトが続く。寄せては走られを繰り返しながら、しかし確実に距離は縮まっている。
そして、ようやくサカナが浮いてきた。なんとか浅瀬に滑り込ませて・・・獲れた~。
この1尾は本当に嬉しかった。風の中でのキャスティング、本流のドリフト、フラットな
プールでの釣り、小さなフライ&細いティペットでのやりとり、などなど・・・。
そのどれもが苦手だったから、なおさら嬉しい。もちろん、この1尾で苦手克服とは
微塵も思っていませんが、これまで手も足も出なかったサカナをキャッチできた悦びは
またまたボクをフライフィッシングの虜にしてしまったということだけは、間違いない。
いくつかの春をかさねて、こんなにも楽しい釣りが出来たことを素直に喜びながら
ボクは次のライズに対峙した。
いよいよ始まった本流シーズン。今年もこんな感動をいっぱい味わいたいなぁ・・。
といっても、もちろん今年のGWもボクは仕事だから
何がどうだというワケでもないけれど・・。
春らしい陽気に誘われるままに、やっぱり川に出かけてきました。
前回、手も足も出なかった本流での釣り。今回こそは・・・。
今年は季節の進み方がおかしくて、陸上では季節が少し進んでいるのに、水中は
遅れている、そんな印象です。おそらく、気候の変動が激しくて2月末から断続的に
雪シロが入って低水温が続き、積算温度がまだ低くてハッチが遅れているのでは?
そんな風に感じています。
例年だと今頃は少し大きな虫たちが出始めているころなのですが、今年はいまだ
姿見ず。小型のガガンボにフタバ、ミッジがメインの釣りばかり。だから、ツラい・・。
けれども良い季節までじっと待てないのも釣り人の性。だからやっぱり行っちゃいます。
いつもの時間に家を出て、快調にクルマを走らせる。先日、ようやく夏タイヤに
交換したため、足取りも気分も軽い。ちょっと前までは殺風景だった道中の景色も
いつのまにか色とりどりの花がほころびはじめていて、眼を楽しませてくれる。
そんなわくわく気分のまま、最初のポイントに到着。川を覗くと・・・
まだ増水が治まっていないようだ。まぁまぁ、これも想定の範囲内。次に行くとしよう!
この日は単独の釣行だから、いくつかのプランを練ってきた。独りで釣りを楽しむ場合
ついポイントの見切りが悪くなってしまうのが、ボクの性質。良かったときの記憶に
引っ張られ、長くてツラい時間を過ごしてしまう、そんなことが間々あります。
そうならないためにも、この日はいくつもの腹案を準備して釣りに臨みました。
いくつかのポイントを見てまわり、まずは状況判断。サカナが上ずっている様子はなく
当然ライズも見当たらない。川原の水溜りを覗いても、ユスリカやガガンボといった
小さな虫しか見当たらない。やはり、期待していた大がかりなハッチは起こりにくそうな
状況のようです。
ちょっと考えて、コカゲやミッジが安定して出そうな流れに移動しました。
ゆっくりと準備を進めながらも、眼だけは水面をせわしなく追いかけます。
すると視界の端でパシャッ!よし、よし。急いでフライを結び、水際までそっと近寄る。
流れの手前の筋では安定してライズが続いている。いただき~とラインを伸ばすと
2箇所もガイドを通し忘れている。注意力が散漫だと、こういうもんですね。
ライズは安定しているようだったから、今度は確実にラインを通し、再び準備OK。
慎重に・・、丁寧に・・、とつぶやき、そっとプレゼン。・・・ほらっ、出たっ!あっ!?
ファーストコンタクトは、見事なアワセ切れ。小さなフライを使うため、ティペットも
細いものをチョイスしていたことをすっかり忘れておりました。
気を取り直して、次のライズを探します。今度は、少し上手の流芯あたり。
先ほどと同じ#22のスペントパターンを結んで、いざ勝負。今度は軽めのアワセも
バッチリ決まって、小ぶりながらもグッドファイターがネットに滑り込みました。
ストマックはガガンボにミッジピューパ、シャック。そして、カミキリやテレストの類。
ここでも季節感の狂いを感じさせるものでしたが、ライズはまだまだ続いています。
黄色くて、ちっちゃくて、水面にペタッと浮くタイプのフライが、今日は良さそうです。
時折、サクラの花びらが流れてくる、スカムライン。その中筋で良いライズを発見。
風を考慮に入れながら、じりじりとポジションをチェンジ。どうやら、たまに吹く風で
水面がさざめくときにライズが集中するようだ。次の風を待って・・・今だ!
サクラの花びらの隊列にくわわったボクのフライが、水飛沫とともに消える。
ラインハンドを引くのと同時に、軽くロッドを立てた。ゴトゴトと手元に伝わってくる
ファイトの重量感から、すぐに良型だと判った。足元を確認しながら、少しずつ
間合いを詰める。なにせ、#22に9Xのシステムだから、ムリはできない。
これが盛期ならフライも大きく、ティペットもそれなりに太いのに・・そう思ってみても
しかたがない。今はこのサカナをなんとかキャッチしなくては・・。
キンキンと糸が鳴り、何度も走られる。そのたびに、もう切れちゃうとハラハラしながら
ファイトが続く。寄せては走られを繰り返しながら、しかし確実に距離は縮まっている。
そして、ようやくサカナが浮いてきた。なんとか浅瀬に滑り込ませて・・・獲れた~。
この1尾は本当に嬉しかった。風の中でのキャスティング、本流のドリフト、フラットな
プールでの釣り、小さなフライ&細いティペットでのやりとり、などなど・・・。
そのどれもが苦手だったから、なおさら嬉しい。もちろん、この1尾で苦手克服とは
微塵も思っていませんが、これまで手も足も出なかったサカナをキャッチできた悦びは
またまたボクをフライフィッシングの虜にしてしまったということだけは、間違いない。
いくつかの春をかさねて、こんなにも楽しい釣りが出来たことを素直に喜びながら
ボクは次のライズに対峙した。
いよいよ始まった本流シーズン。今年もこんな感動をいっぱい味わいたいなぁ・・。
by ita-gon
| 2010-04-27 19:57
| # Fishing Report